
こんにちは、なかの杜接骨院の荒川です。
引き続き「痛み」について。
今回は『神経の痛み』です。
神経の痛み
神経の痛み、神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)とは、さまざまな原因によって、神経が異常な興奮をすることで起こる痛みです。
代表的なものには、坐骨神経痛や頚椎症、帯状疱疹後神経痛、糖尿病神経障害による痛み・しびれなどがあります。30代以上に多く、日本では約600万人以上の患者さんがいると推定されています。
神経障害性疼痛とは
「痛み」には、その原因がはっきりわかるものと、わかりづらいものがあります。傷は治ったのに痛みだけが残る、病気をきっかけに痛みが長く続いているなどの場合は、何らかの原因で神経が障害されて痛みが生じていることがあります。このような痛みを「神経障害性疼痛」といいます。神経障害性疼痛は、市販の鎮痛薬ではほとんど効果が得られない痛みです。
痛みの種類を見分けることは大変難しいことですが、神経障害性疼痛にはいくつかの特徴的な症状を訴えることがわかっています。そのため、医療機関を受診する際は、痛みの症状を細かく医師に伝えることが大変重要です。
神経障害性疼痛の症状
・痛みが長期間続いている
・しびれ感を伴う痛みを感じる
・発作のように強い痛みが、短い間隔で襲ってくる
・普段は何でもない程度の刺激に対して、強い痛みを感じる
・少しの痛みが、とてもひどい痛みに感じる
・針で刺したような鋭い痛みを感じる
・電気が走るような痛みを感じる
・感覚が鈍くなる、なくなる
このような症状がある方は、神経障害性疼痛の可能性があります。
神経障害性疼痛の原因
「神経障害性疼痛」の原因には、次のようなものがあります。
・帯状疱疹ヘルペスやHIVなどのウイルスの感染によって、神経が障害された
・糖尿病などの代謝障害によって、神経が障害された
・脊柱管狭窄やヘルニアによって神経が圧迫/障害された
・抗がん剤の副作用によって、神経が障害された
・事故やケガなどで神経が切断/障害された
・がんの腫瘍によって神経が圧迫された
・がんの腫瘍が神経に広がった など
今まで記述させて頂いたように、「痛み」と言っても様々な要因、原因があり、自分の痛みがどこからくるものなのか正確に把握し適切な治療を行わなければ回復するまでに相当な時間がかかってしまうか、あるいは手遅れになってしまう場合もあります。
もし現在、気になる痛みを感じているのであれば早めに医療機関での診察をお勧め致します。